人の造りは複雑なのに、必要とされるメンテナンスが至ってシンプル

白湯から始まるシンプルな朝

　ただ鉄瓶でお湯を沸かし飲むだけ。たったこれだけでどんないいことがあるのだろうか。

白湯とは？

　白湯とは、お水を沸かしただけのただのお湯のこと。なぜお湯を飲むといいことがあるのでしょう。白湯を飲むことによって胃腸などの内臓を温めることができ、全身の血の巡りが良くなりその結果代謝までもがもよくなるそうだ。また腸が活発になり栄養吸収の効果も高まる。なんとイイ事尽くめではないか。

　人はおよそ7、8時間眠っている。朝は体が一番渇いていると言ってもいいと思う。なので朝一の水分補給はとても大切なこと。大切なことは大切にしたい。少しの時間をかけてゆっくり白湯を飲んで体のメンテナンスを毎日しよう。 

ではなぜ鉄瓶がいいのか。

　鉄瓶を使うことによって水が沸騰する際に鉄瓶から溶け出した鉄分を摂取ことができる。またその鉄分が水道水の残留塩素と反応して塩素を分解・除去してくれる。子供の頃からアトピー性皮膚炎で悩まされた私にとって塩素は大敵。お風呂もビタミンCを入れて塩素除去しなければ肌が痛くて入れないほどだ。めんどくさがりな私にとってこんな一石二鳥のことは大好きだ。

たかが一杯の白湯、されど白湯。

　なぜ私がこのルーティンを大切にしているかと言うと、毎年の健康診断の結果がいつも決まって貧血と診断されることもある。中学生の頃のあだ名は“顔面蒼白”。貧血の為いつも顔色が悪く、自分でも顔面蒼白というあだ名に納得していた。優しい友人たちがいつも顔色が悪いと気遣ってくれたのが申し訳なく感じた。化粧ができる年齢になって顔色についてはなんとかカバーできるようになったが、根本的な問題は変わっていない。それでシンプルに鉄瓶で沸かした白湯を飲むことで水分、鉄分を補給でき、血の巡りが良くなるという素晴らしい効果を期待して毎日を始める。

　人の造りは複雑なのに、必要とされるメンテナンスが至ってシンプルであることにも驚かせれる。内臓を活発化させるのもただ白湯を飲むだけでいいのだ。誰にでもできることだ。そして内臓の一つ“腸”は肌とも深い関係があると言われている。腸環境がいいと肌の状態も良くなる。ただ一杯の白湯がスキンケアにもなるのだ。

　忙しくて朝一に白湯が飲めなくても大丈夫。そんな時はオフィスのウォーターサーバーのお湯を飲むもよし、電子レンジで水を温めるもよし。